フツウをかきまぜる日々

“ひと”にまつわる事柄を、自分の経験とマンガや映画などを絡めて描きます。

ぼくらを襲う近代的呪いの正体を暴く

このブログを始めてから、2ヶ月が経った。 ありがたいことに様々なコメントをいただいているが、一度だけ否定的なコメントをされたことがある。 「幽遊白書」という少年漫画を引用した私の記事に対し、 「聞かれてもいないのに勝手に話して。これだから漫画…

いちご100%と不寛容のはなし

人が不寛容になるときはいつか。 楽しみにとっておいたアイスを家族の誰かに食べられていた時か。 履いたばかりの靴下に水滴がついて履き替えようかどうか迷う時か。 どうしてもコーヒーが飲みたいのに、あと1円足りなかった時か。 私の場合、少女漫画に登場…

スネ毛を語ると人生は開く

私はスネ毛が濃い。 肌が白い(美白ではなく病的な白さ)上に濃いスネ毛。 それはもう目も当てられない。 「毛の濃い人はちょっと…」 「白い肌に濃い毛は気持ち悪いですよね〜」 という男性ファッション雑誌の「ガールが選ぶ!苦手な男性特集!」に載るその言…

ホームの階段で見ず知らずの女性が持つスーツケースを運ぶかどうか問題

先日友人から「ホームの階段で見ず知らずの女性が持つスーツケースを運ぶかどうか」について書いてほしいと依頼があった。 シンプルなようで、深く考えてみるとジェンダー問題なども絡む重要なテーマである。 まずその問題点を考えてみよう。 女性を守る、と…

feedback or egoism -あなたはロケットか、それとも芸術家か-

“フィードバックとはロケットのようなものである” と何かで読んだことがある。 ロケットには、地面に対して垂直にまっすぐ飛ぶよう調節するためのフィードバックシステムがついており、少しでも曲がりそうなら軌道修正するらしい。 人間も周囲からのフィード…

男の居場所のつくりかた(2)「男の勉強会を開くきっかけ」

今、仙台市で月に一回、男性の男性による男性を考えるための勉強会を開いている。 「男らしい」というイメージは、私たち男性を鼓舞する一方、そのイメージに縛りつけもする。 男について語り合うことで、「男らしさ」の良い部分は伸ばし、自分や周りの人を…

ハゲの権利擁護。そしてハゲからの解放。

高校2年の時、クラスで班をつくり、班ごとにテーマを決めて数コマにわたって研究・発表するという「課題研究」の時間があった。 今思えば2000年から導入された「総合的な学習の時間」を効率的に潰すために教師たちが設定したようにも思えるが、そんな邪推と…

Gotchに考える「夢に挑戦するのに年齢は関係ない」神話を疑ってみる話。

数々の賞を受賞し、アニメ化・実写映画化までされた小山宙哉の漫画「宇宙兄弟」。 この作品では主に「挑戦」というテーマに重きが置かれている。 先に夢をかなえ宇宙飛行士になった弟・日々人を追いかけ、31歳ながら宇宙飛行士試験にチャレンジする主人公・…

「え、てか彼女おるん?」という質問の落とし穴

「え、てか彼女おるん?」 何年も会っていなかった男友だちと久しぶりに連絡を取ることがあり、じゃあ飲みにでも行こうかと言って飲みに行ったものの、1時間程度お互いの近況や仕事の話、共通の友人の話題など一通り話し終わった後、訪れる沈黙…。 それを避…

石巻市大川小学校で感じたこと。

東北での強い地震。皆様大丈夫でしょうか。 暴力的に奪いとっていく災害に、どうしようもなく恐ろしさを感じてしまいます。 昨年石巻市の大川小学校を訪れたときに感じたことをFacebookから再掲します。 宮城県に住んでいるにもかかわらず恥ずかしながら宮城…

ジャンプ漫画に見る「あの年齢になってしまったジレンマ」

「いつの間にか高校球児が年下になってしまった…」 大人びたおにいさんだと思っていた高校生の年齢を追い越してしまったと気付くとき、 私たちは年月が過ぎ去り、いつのまにか年を取っていた自分に気付く。 そして本当に自分は幼いとき思い描いていた「おに…

AKBのCDを買う恥ずかしさを超えた先にぼくらは真の勇気を手に入れる。

TSUTAYAのCD売り場でアルバイトをしていた6年前、音楽のデータ化が進み、どんどん先細りしていくCD販売業界にとってアイドルの新譜は生命線であった。 特にAKB48は「ポニーテールとシュシュ」「ヘビーローテション」などその人気は絶頂にあり、その派生グル…

脱!「わかった風おじさん」への道

みなさんの周りにもいるのではないだろうか、わかった風おじさん。 部下や学生など年下の人の意見に対し、 「うんうん、ある、あるよね~そうゆうこと」 「俺も若い時はそうゆうことあったなあ」 と、したり顔で若い人の悩みはすべて理解しているかの如くふ…

ぼくらはサイヤ人ではない。地球人だ。

先日仙台市内で行われた地方創生のイベントに参加した。 「どうすれば仙台を盛り立てられるのか」をテーマに、仙台で活躍する若者4人が発表・トークセッションする形式だった。 4人はそれぞれ学生起業家、イベントプランナーなど、20代前半ながら錚々たる経…

トイレ。その深淵をおおいに語る。

トイレ。 それは家の中でもっとも心安らぐ場だと言っても過言ではない。 子どものころトイレにこもって漫画を読むのが大好きで、家族が用を足したいにもかかわらず、私がトイレから出なかったのでトイレ漫画禁止にされ、ズボンに漫画を挟んで持ち込み、隠れ…

ボランティアを日常化するために髪型をツーブロックにしてみませんか

学生の頃一緒に東日本大震災のボランティアに取り組んだ友人から、 「ボランティアはどうしたら日常化するのか?」というテーマで記事を書いて欲しいと言われた。 甚だしく難解なお題である。 もちろん私は専門家でなく、学生時代はプレイヤーとして、社会に…

男の居場所のつくりかた(1)「なぜ今男性を支えるのか」

現在、仙台市で男性の男性による男性を考えるための「男の勉強会」を主宰している。 「男は一家の大黒柱として妻子を養わなければならない」 「男の子なんだからいつまでも泣いてちゃダメ!」 男は強く、周囲の人に頼られる存在として期待されがちである。 …

星野源、その童貞力。そして童貞抑圧。

TBSのドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が人気だ。 設定の面白さや脇を固める俳優陣の厚さはもちろん、新垣結衣の圧倒的な可愛さに話題が集まっている。 人間界の業をすべて解き放つような微笑みをたたえながら「恋ダンス」を踊る新垣結衣からどうしても目を…

ニートはこうして生きている。

7ヶ月に及ぶニート生活が終わりを迎えた。 ニートの定義は様々であろうが、 not in education(教育) , employment(雇用) or training(職業訓練) という言葉通りなら、私は紛れも無いニートであった。 後半の3か月は大学院入試のため毎日図書館に通いせ…

お釣りを渡すとき受け取った手に触れてくるのはやめてくれませんか。

おそらくそれがなくてもお釣りはこぼれない。 おそらく買い物客は、冬の冷たい風でかじかんだ手を包みこんでくれるような人肌のぬくもりを店員に求めてもいない。 なぜかコンビニ店員の30人に1人くらいの割合で、お釣りを手渡すとき受け取った手に触れてくる…

ゲイを家に招いた時パンツは干していてもいいのか問題

初めてゲイという言葉を知ったのは、セクシャルマイノリティという人がいることを知ったのは、いつだったろう。 小学校の高学年の頃には、男友達へのスキンシップが多いクラスメイトを 「ホモかよお前〜」といじるようになっていた。 中高になると差別表現は…

私たちが目指すべきは戸愚呂弟ではなく、アンパンマンではないか。

戸愚呂弟を知っているだろうか。 HUNTER×HUNTERで有名な冨樫義博の名作「幽遊白書」中盤に登場するメインの敵キャラである。 自分の筋力を自在に操り、常に上半身裸で戦うという(服を着ているときは裸に直にジャケットといういで立ち)なんともマッチョな妖…

何かが失われたときの‟ざらり”としたような

鳥取で震度6弱の地震が起きた。 中国地方から遠く離れた仙台にいても、ざらりとした心持ちがする。 熊本の時も、気持ちが落ち着かなかった。 東日本大震災が起こったとき、 関西にいた私は、津波が町を襲う光景をテレビ越しに 人ごとのようにぼんやりと眺め…

ポケモンマスターに見る“ひと”の価値基準

2011年5月。 東日本大震災の被災地ボランティアから帰ってきた私は、 「社会貢献」と「自己成長」という言葉に取りつかれていた。 それまでボランティアという活動に全く関心がなく、 むしろ偽善的でダサいものと考えていた私は、 実際にボランティアをやっ…