フツウをかきまぜる日々

“ひと”にまつわる事柄を、自分の経験とマンガや映画などを絡めて描きます。

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

大晦日の夜に何のテレビ番組を見るか問題

安定の『紅白歌合戦』か。 笑って正月を迎えるために『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』か。 それとも攻めの姿勢で格闘技か。 大晦日のテレビ番組は私たちを毎年のように悩ませる。 絶対的な知能で世界を混沌に貶めた、あの夜神月くんをも惑わせた命…

夜行バスでこんなにも美味しいコーヒーを飲んだのは生まれて初めてです。

夜行バスの隣の席の人に、あまり良い思い出がない。 歯を真っ平らに削ることに至上の価値を見出したかのごとく激しく歯軋りする人。 夏の暑い車内の環境にはどう見ても適応しそうになく、座席からはみ出す巨漢の人。 それでなくとも窮屈で過ごしにくいバスの…

「この世界の片隅に」と、東日本大震災と、

「この世界の片隅に」。 1930~1940年代の広島を描いた、こうの史代による日本の漫画作品で、現在アニメ映画が上映されている。 ※以下ネタバレあります。 映画の前半では広島県呉市の北條家に嫁いだ、主人公すずののどかな日常が描かれる。 道に生えた野草を…

HUNTER×HUNTER ネテロ会長に見る「リーダー論」

アイザック=ネテロ。 冨樫義博の傑作『HUNTER×HUNTER』に登場する、数多くのハンターたちを束ねるハンター協会の会長である。 人知を超えた力を持つプロハンターたちから絶大な信頼と敬意を向けられる彼のそのカリスマ性が最も顕著に表れたのはいつだろうか…

ぼくらを襲う近代的呪いの正体を暴く

このブログを始めてから、2ヶ月が経った。 ありがたいことに様々なコメントをいただいているが、一度だけ否定的なコメントをされたことがある。 「幽遊白書」という少年漫画を引用した私の記事に対し、 「聞かれてもいないのに勝手に話して。これだから漫画…

いちご100%と不寛容のはなし

人が不寛容になるときはいつか。 楽しみにとっておいたアイスを家族の誰かに食べられていた時か。 履いたばかりの靴下に水滴がついて履き替えようかどうか迷う時か。 どうしてもコーヒーが飲みたいのに、あと1円足りなかった時か。 私の場合、少女漫画に登場…

スネ毛を語ると人生は開く

私はスネ毛が濃い。 肌が白い(美白ではなく病的な白さ)上に濃いスネ毛。 それはもう目も当てられない。 「毛の濃い人はちょっと…」 「白い肌に濃い毛は気持ち悪いですよね〜」 という男性ファッション雑誌の「ガールが選ぶ!苦手な男性特集!」に載るその言…

ホームの階段で見ず知らずの女性が持つスーツケースを運ぶかどうか問題

先日友人から「ホームの階段で見ず知らずの女性が持つスーツケースを運ぶかどうか」について書いてほしいと依頼があった。 シンプルなようで、深く考えてみるとジェンダー問題なども絡む重要なテーマである。 まずその問題点を考えてみよう。 女性を守る、と…

feedback or egoism -あなたはロケットか、それとも芸術家か-

“フィードバックとはロケットのようなものである” と何かで読んだことがある。 ロケットには、地面に対して垂直にまっすぐ飛ぶよう調節するためのフィードバックシステムがついており、少しでも曲がりそうなら軌道修正するらしい。 人間も周囲からのフィード…

男の居場所のつくりかた(2)「男の勉強会を開くきっかけ」

今、仙台市で月に一回、男性の男性による男性を考えるための勉強会を開いている。 「男らしい」というイメージは、私たち男性を鼓舞する一方、そのイメージに縛りつけもする。 男について語り合うことで、「男らしさ」の良い部分は伸ばし、自分や周りの人を…