フツウをかきまぜる日々

“ひと”にまつわる事柄を、自分の経験とマンガや映画などを絡めて描きます。

限界集落から、まちづくりについて考えること。

石巻市雄勝町波板地区。

居住10世帯、高齢化率100%の紛れもない限界集落だ。

先日ボランティアで訪れた。

 

ナミイタ・ラボという住民たちが集まれる施設で、住民のおじいさんたちがのんびりとまちづくりを考えている。

 

個人的に「まちづくり」という分野は、何を目的としているのかわからない自称デザイナーたちのなんちゃってイベントにかき回されたり、「雇用促進」や「助成金獲得」など資本主義的な思惑に絡め取られたりして、現地の住民の存在が薄くなっている印象がある。

 

作物を食べる鹿よけの柵を作り、畑を耕し、夏は海で岩ガキを獲る。

昔からの自分たちの生活を取り戻し、自然環境をいかしてより楽しいものにする。

そのために外部の力をすこし借りる。

なんなら一緒に楽しんでもらう。

 

そんな住民主体のまちづくりがあってもいいんじゃないか。

そんなふうに思わされる土地だった。

 

この綺麗な海に、夏、また泳ぎに来たい。

 

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